Words 1

Performance

Posted in 2016.1.27 | permalink

来月、3331 Arts Chiyodaにて、今年一つ目のパフォーマンスをする。

先日突然、敬愛するダンサー・市川喜愛瑠さんに「小木戸さんの曲で踊ります」と言われた。「小木戸さんに見せたいですので、今から踊ってみます、見てみてください。」
心から光栄に思うと同時に、予期せぬ出来事にとても驚いていた。

彼女はおもむろにアルバムのなかの「the village」という曲をかけて、ゆっくりと舞いはじめた。

僕がいつか見たものなのか、それとも、僕よりずっと前の人びとが見ていたものなのか、僕のなかには音楽を通して描きたかった心の情景があった。

気がつくと、目の前に、その心の情景のなかの人、その世界のなかの農婦の一人が、現れていた。踊る彼女だった。いつかの時代の、僕の九州の田舎で存在していたであろう往時の人びとの暮らしぶり。過去に存在したであろう、その世界のなかの人が、ここ東京の稽古場で、一人のダンサーの身体を通して、現れていた。その「incarnations」というファーストアルバムを出してからもうすぐ五年が経つ。今になってこんなことがあるのかと、ただただ驚き、感動し、心が震えて、涙が溢れた。ただただありがたくて、心の底から勇気づけられた。

今年一つ目の、3331 Arts Chiyodaでのパフォーマンスは、身体表現にかぎりなく近いものと言ってよいと思う。写真は、フランスからやって来た、共演のEmmanuelle Valetteさん。