Words 1

埼玉大学教養学部

Posted in 2015.11.29 | permalink

埼玉大学教養学部、二コマ目。「海外における人文学の展開」。留学を念頭に置く学生たちに、僕の英国演劇留学の体験についてお話する。学生一人一人に、なぜ 心が海の外へ向いているのか、なぜ 留学をしたいと思うのかを聞いていき、その動機をできるかぎり丁寧に見つめてゆく。野村奈央准教授は、人生のなかで何度もアメリカに留学していて、彼女の話を聞いていると、彼女の命にはどうしてもアメリカに「用事」があったのだと思える。学生たちのなかにももしかしたらすでに心の内側にそんな「命の用事」がある、もしくは芽生えている人がいるかもしれない。「私は英語も好きだけれど、なぜかスペイン語が一番すんなりと自分のなかに入ってくるんです。これは何かあるのではと思っていて、スペイン語圏への留学を希望しています。」と、とても興味深い直感について話してくれた学生がいた。彼女は、将来、本当にスペイン語とともに何かを遂げるのではないかと思わせてくれたほど、自分の内側にあるものに気づいていたように思う。何かをする時に、そこに動機があるというのは、とてもつよいことだと思う。頼もしいことだと思う。その自分の動機 ”なぜ” に向き合ってゆくことは、自分自身を知ることに繋がっていると思う。学生たちが自分の内面と向き合いながら、一生懸命に言葉を紡いでいた姿がとても印象に残っている。

「表現と心のこと」について、教育の場で、学生たちと取り組んでみたいと思うようになってきていた。今回の講義は、その第一歩であったように思えて、この機会が与えられたことを心から嬉しく、ありがたく、光栄に思いました。お声がけをいただきました野村奈央准教授に 心よりお礼を申し上げます。ありがとうございました ◯